update:2019/08/02
世界のレースは、今回はアイルランドのクロッシェレース。
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バラやシャムロック(クローバー)などの草花を立体的に編んだモチーフは日本でも人気で、バッグやポーチ、ストール、付け襟などから、ブラウスまで、さまざまな作品が作られています。
アイリッシュ・クロッシェは、アイルランドでも特に歴史の古いレース編みで、特に高品質なものが作られたのが19世紀。当時のアンティーク・レースは、コレクターが世界中にいるほどで、現在まで愛されています。
20世紀になっても、イギリスの植民地であったアイルランドは、豊かな国ではありませんでした。さらに飢饉となり、それまで修道院で作られる程度だったレース編みの技法を広く世間に広め、それによって外貨を稼ぐようになります。
ヴィクトリア女王は、大量にレースを購入し、アイルランドを経済的に援助したとも伝えられているのです。
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その魅力は、バラやシャムロックなどの立体的なかぎ針編みのモチーフつなぎ合わせて作る、ボリューム感のあるレース。シルクで編まれたものは、ロイヤル・クロッシェと呼ばれ、貴婦人のドレスの襟やストールなどに愛用されました。
伝統的なモチーフであるシャムロックは、キリスト教の三位一体を表すとされ、アイルランドの国花。さらには、バラやフルーツ、蝶などを組み合わせたデザインが特徴的です。
もし、アイルランドを旅するなら、やはり現地でアンティーク・レースを探したいもの。
それと、やはりアイルランド国立博物館に行って、レースのコレクションを鑑賞して来たいですね。
National Museum of Ireland(Dublin)
https://www.museum.ie/