はじめてさん!のための「刺しゅうの種類」ざっくり解説

update:2020/02/10

刺しゅうをやってみたい!
では何から始めましょう!
 
刺しゅうにはいろいろと種類があります。
有名なのはクロスステッチとか、フランス刺しゅうとかでしょうか。
 
そもそも、刺しゅうというのは、布に糸で模様を描いて(刺して)いく手仕事。糸の素材もさまざま、刺し方もさまざま、というわけですね。
 
そこで、まずは簡単に2つに分けて考えてみましょう。
 
一つは、布に自由に模様を刺していく方法。基本は、図案を用意して、それを布に写して、刺していきます。フランス刺しゅうとかヨーロッパ刺しゅうとか呼ばれる刺しゅうが、その代表格。
しかし、この「写す作業」が面倒と言う人も結構いますよね。実は筆者も一番きらいな作業です。でも、ここで手を抜かず、きれいに図案を写すことが、仕上がりに大きな差がでるのです。
 
また、図案を写さずに、フリーハンドで、いきなり刺していく方法もあります。たとえば、線だけでチューリップを刺したり、テントウムシのような小さなモチーフをちょこちょこっと刺すなら、図案が無くても刺すことができるでしょう。しかしこれは手慣れた人、刺しゅう巧者のやることなので、基本は、図案を写して、刺す、です。
 
この刺しゅうをしたいなら、ある程度基本的なステッチを修得する必要があります。キレイに刺すには、もちろん、練習も必要ですね。
 
線だけで刺しゅうを描くなら、代表的なラインステッチを1〜数種でもOK。
たとえば、基本中の基本であるアウトラインステッチやチェーンステッチなどをだけでも、刺しゅうができます。
一方で、たとえば、日本刺しゅうやブルガリア刺しゅうのように花々を華やかに刺し埋めようと思ったら、面を埋めるサテンステッチやロングアンドショートステッチをマスターするのが基本です。
 
→一通り刺しゅうのステッチを知りたいなら、ロングセラーの刺しゅう基礎本を!古い本ですが、刺しゅうファンには定番で、常に手もとに置いている人もたくさんいます。
〈日本ヴォーグ社〉基礎BOOK 刺しゅう

基礎BOOK  刺しゅう (日本ヴォーグ社の基礎BOOKゴールデンシリーズ)

中古価格
¥502から
(2020/2/10 14:30時点)


 
→ラインステッチが中心のシンプル刺しゅうに焦点をあてた基礎本。初めての人にはこれからスタートすると楽しいかもしれません。
〈文化出版局〉佐藤ちひろ/著 STITCH LESSON
 6つの基本ステッチで線と面の刺しゅう

STITCH LESSON(ステッチレッスン) 6つの基本ステッチで線と面の刺しゅう

中古価格
¥500から
(2020/2/10 14:31時点)


 
 
次に、もう一つの方法ですが、これは布の目を拾って刺していく方法。基本的には、布目が数えられるように織られている、専用の刺しゅう布を使って刺します。縦横に織られた布目に沿って刺していくわけですから、柔らかな直線は無理。ただし、目の大きさもいろいろあって、ものすごく細かい目のものなら、遠目に見ると、かなり自由に描くこともできますよ。
ただ、専用の刺しゅう布を使うのが基本、たとえば、洋服にちょっと刺すというのは難しい。一方で、図案を写す手間はありませんし、布目に沿って刺していくので、初心者にとっては刺しゅうが崩れにくく、おすすめです。
この刺しゅうの代表がクロスステッチ。これだと刺し方も1種類ですから、もっとも簡単な刺しゅうと言えるかも。もちろん、腕の差は出ますけどね。
 
→クロスステッチは、基本とすぐさせる図案集がセットのものがおすすめ。ステッチそのものは1種類ですが、クロスステッチを刺し埋めていく際のコツが重要ですので、やはり基礎本はあったほうがいいでしょう。
〈日本ヴォーグ社〉いちばんよくわかるクロスステッチの基礎と図案500

いちばんよくわかる クロスステッチの基礎と図案500

新品価格
¥1,320から
(2020/2/10 14:31時点)


 
 
以上2種類! あとは、素材や刺し方によって、さらに細分化して、さまざまな刺しゅうとなります。地域的な特徴もありますよ。
 
伝統刺しゅうにこだわるのでなければ、さまざまな技法や材料を組み合わせて、自分流の刺しゅうをすることもできますね。
 
 
(2019年5月1日初出、2020年2月10日改訂)
 

CATEGORY : 刺しゅう  |  TAG : , ,