世界の刺しゅうから〜リボン刺しゅう【フランス】

update:2019/05/30

世界中にある“伝統”の刺しゅう。
ここでは、旅気分で、世界の刺しゅうをかる〜く(知的)収集していきます。
いつか行く旅のためにぜひ。

今回は、フランスの「リボン刺しゅう」です。

リボン刺しゅうとは、糸ではなく、リボンでステッチを刺す刺しゅうです。フランスで盛んに行われるようになったのは18世紀ごろから。リボンも豊富に作られました。

リボンで刺した花はふっくらと立体感と存在感があり、シルクリボンなら軽やかで華やか。そのため、当時のヨーロッパの貴婦人のドレスには、華やかなリボン刺しゅうの花で彩られていました。

その筆頭にあげられるのが、フランスのポンパドゥール夫人でしょうか?
ポンパドゥール夫人は、フランスの優美なロココ様式を体現したような女性。芸術に熱心であり、パトロンでした。
プーシェが描いた彼女は、鮮やかな緑の生地にリボン刺しゅうの花々がふんだんに付けられていて、本当に美しいドレス姿でした。有名な絵画ですので、よろしかったら調べて見てくださいね。

リボン刺しゅうも、その時代にさかんになったので、「ロココエンブロイダリー」と呼んだりもするようです。

ちなみに、現在の日本でもリボン刺しゅうは行われていますが、リボン刺しゅう専用の細くしなやかなリボンと、穴が広く、先が尖った長い針の「シェニール針」を用いるのが一般的です。

リボン刺しゅうの場合、糸と同じようにチェーンステッチやアウトラインステッチ、サテンステッチなども刺しますが、一方でリボンの特徴を生かしたローズステッチなどもあります。
いずれにしても、ちょっとしたコツも必要ですが、ブラウスにワンポイント刺したり、クッションを作ったりと、今も愛される刺しゅうです。

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