update:2019/09/11
世界中にある“伝統”の刺しゅう。
ここでは、旅気分で、世界の刺しゅうをかる〜く(知的)収集していきます。
いつか行く旅のためにぜひ。
今回は、フランスのオートクチュール刺しゅうを代表する「ルサージュ」です。
ルサージュとは、名高い刺しゅう家アルベール・ルサージュが興した刺しゅうアトリエ「メゾン・ルサージュ」が生み出すオートクチュール刺しゅうのこと。
シャネルやディオールなどのオートクチュールは、この工房あってのこそといっても過言ではないかもしれません。
メゾンには、様々なアート刺しゅうのコレクションもあり、さまざまな技法が生み出され、刺しゅうの分野でファッションをリードしてきました。
さらに、アルベールの息子で、21世紀のオートクチュールをリードしたフランソワ・ルサージュは「エコール・ルサージュ」という刺しゅう学校をパリに開き、世界中の刺しゅうを志す人々に指導をしています。
(註:フランソワ・ルサージュは2011年になくなりましたが、その偉大さは今に息づいています)
ルサージュは、いわゆる伝統工芸のように伝わってきたものではなく、敢えて言うなら現代刺しゅう、アート刺しゅうです。
伝統的なヨーロッパ刺しゅうのステッチに、リボン刺しゅうやゴールドワーク、ビーズ刺しゅう、さらに、新しい素材での刺しゅうに挑戦し続け、新しいスタイルを発信し続けている刺しゅうであり、一言でその特徴を語ることは不可能です。
ルサージュを知ろうと思うなら、近現代のヨーロッパファッション、オートクチュールのコレクションを見ること。幸いにして、博物館や写真集で見ることが可能ですから。
それと、パリコレクションやミラノコレクションをチェックすること。
そして、ルサージュが出した本がありますので、そちらもチェックしてみることもおすすめします。
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