物語と刺しゅうをテーマにした本

update:2019/09/03

今日は刺しゅうの本のご紹介ですか、どちらかと言えば、見る本、読む本です。

〈扶桑社〉神尾茉利『刺繍小説』

刺繍小説

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神尾茉利(かみおまり)さんという、刺しゅうやテキスタイルをよくするアーティストの本。画集のようながっしりとした本ではなく、B5版の薄い本ですので、寝転がったり、電車で見たりと、気軽な本です。

内容は、作者が本(小説)からインスピレーションを得て作った刺しゅう作品集&エッセイ。現在活躍中の人気作家さんの小説をはじめ、いわゆる純文学、児童文学まで、幅広く取り上げ、刺しゅう作品を発表しています。

恐らくですが、受ける印象は、読者一人一人に大きな違いがあるでしょう。
テーマとなっている小説のイメージは人それぞれですから。

筆者は個人的に言えば、同調できるもの、首をかしげるもの、あるいは厳しく言えば、「ベタだな」とちょっと眉をひそめてしまったものまでありました。

しかしながら、それを含めて、この本は面白いです。
そして、自分自身も刺しゅうをしたくなります。

加えて、作品の図案や、一部は解説も掲載していますので、真似して同じ作品にチャレンジすることもできるようになっています。ただし、上級者向けです。刺しゅうの解説というより、おまけみたいなものですから。

でも、この本を読んだら、同じ作品をつくろうと思うより、自分の作品を作ろう、あるいは小説を読もうと思ってもらえたら良いのではないかと思います。
別に、それは刺しゅうに限った話ではありませんしね。

ぜひ、手に取ってみてください。
 
 
蛇足。。。
余計な一言ですが、帯の芸人さん(手芸好きで有名な女性)のコメントって、販売に効果があるんですかねぇ。筆者はお笑い好きで、手芸好きで、活字中毒者でもありますが、この帯は逆効果な気さえしましたが…。

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