知っておきたい刺しゅう糸メーカー【2】〜Cosmo×Olympus

update:2019/07/13

意外と悩むということで、刺しゅう糸メーカーをご紹介する記事を前回書きました。
→前回記事はこちらからどうぞ

前回の海外編DMCとAnchor(アンカー)に引き続き、国内の2社を取り上げます。

オリムパスとコスモです。

まずOlympus(オリムパス)。1908年創業の老舗手芸メーカーであるオリムパス製絲株式会社の刺しゅう糸です。

このメーカーさんは、レースやニット、パッチワークなど幅広い手芸分野を扱っていますが、なかでも刺しゅうは国内初の綿刺しゅう糸を開発したメーカー。日本で刺しゅう糸といえば、筆頭にあげられるメーカーさんですので、どこの手芸店でも扱っているのではないでしょうか。

定番の25番刺しゅう糸は434色、さらに、色々な糸が1本の糸に染められているカラフルや、グラデーションのようになっているマルチカラー、ラメなどもあります。

25番刺しゅう糸より太い5番刺しゅう糸もあり、こちらは237色と豊富です。

はじめての方におすすめなのが、10色入ったアソートBOXがあります。可愛い子猫のデザインのズアンがセット。

また、上級者にはやっぱり、刺しゅう糸の見本帳が必須ですね。

オリムパスと並ぶ刺しゅう糸が、Cosmo(コスモ刺しゅう糸)。こちらもオリムパスほどではないかもしれませんが、有名です。メーカー名は株式会社ルシアン。

コスモの25番刺しゅう糸は、全462色とオリムパスより多く、特にグリーン系のバリエーションの豊かさが、個人的には気に入っているところです。さらに、マルチカラーやグラデーションカラーが140色と豊富ですので、通常の25番の色と組み合わせると、さまざまな表現ができるのも魅力でしょう。

他に、65色の5番刺しゅう糸、ラメ糸などもあります。

初心者には、大人気の本『地刺しの連続模様』に対応した40色セットがありますので、ぜひ。

本は別売りですが、布と針もセットです。
また、こちらも上級者はぜひ糸見本帳を持っておきましょう!

さて、前回のDMCとAnchor、今回はOlympusとCosmoをご紹介しました。

この4社、それぞれの糸の特徴や特異点などをご紹介できればいいのでしょうが、それは正直言って難しいです。それぞれ高品質を誇っていますし、はっきり言って好きずきでしょう。

例えば、海外デザインを好むなら、前回も言ったようにDMC。たまたま買った刺しゅうの本がオリムパスなら、それもイイでしょう。

また、はっきり言って、自分でオリジナルの刺しゅうをするなら、糸を統一させる必要もありません。ちなみに筆者はコスモとDMCをそれぞれ全色持っています。ピンクとかグリーンとか、色の展開が違いますから。

もうこうなると、色々な絵の具が欲しくなるのと同じ感覚なのでは?

ただし、例えばコスモで刺し埋めている花弁の1箇所にDMCが混ざると、その差は出ますよ(ぱっと見は分かりませんが)。それを良しとするか、すれを否とるかも、好きずきですね。

ちなみに。。。刺しゅう糸は、最近では100均などでも売られていますが、きちんと刺しゅうを楽しみたいならおすすめできません。糸の質が違いますし、仕上がりにも差が出るでしょう。
(ちょこっとワンポイント、子どものイニシャルでも縫うというなら良いかもしれませんが)
 
 

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