世界の手仕事に出会う博物館〜川島織物文化館

update:2019/10/07

世界の手芸が見られる博物館。
実物を見るというのは、写真ではわからなかった発見がありますね。
 
今回は「川島織物文化館」。
 
京都市左京区静市市原町265 株式会社川島織物セルコン内
https://www.kawashimaselkon.co.jp/bunkakan/index.html
 
こちらは事前予約制ですので、専用の見学受付に予約の電話を入れてください。
 
面倒と思われるかもしれませんが、その価値は大。
そもそも、同館は明治22年に始まった、国内最古の企業博物館であり、世界中から収集した染織品や古書類などの資料を収蔵する博物館なのです。
 
そのコレクションは、織物文化を網羅するがごとくの見事なもの。
飛鳥・奈良時代から伝わる「上代裂」、茶人が仕覆(しふく;茶入を入れる袋物)や表装に用いた「名物裂」、さらに中国やエジプト、インド、ペルシャ、ヨーロッパなどの「外国裂」の他、公家や能の「装束」、小袖などの「衣裳」を数多く収蔵しています。
 
ただし、これらは基本的に常設されておらず、同社の明治以降の織物製品や制作工程の展示が中心となっています。展示は定期的に変えていますので、現在の展示はHPなどでチェックすることがおすすめです。
 
また、同館と手織工場ガイドツアーなど、解説付きで案内してもらえる企画などもありますので、そちらにするのも魅力的ですね。
 
明治の殖産興業制作の中で、力を入れていた繊維業。特に明治期の同社の織物には目をみはる物があります。衣類はもちろんですが、同社の織物は室内装飾に用いられたのが大きな特徴だからです。
 
ぜひ、足を運んでみてください。
 

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