世界の手仕事に出会う博物館〜神戸ファッション美術館

update:2019/09/19

世界の手芸が見られる博物館。
実物を見るというのは、写真ではわからなかった発見がありますね。
 
今回は「神戸ファッション美術館」。
 
兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
https://www.fashionmuseum.or.jp/
 
六甲アイランド内、六甲ライナーのアイランドセンター駅から徒歩ですぐです。
 
服飾系の博物館は、全国にいくつかありますが、これまでにも本サイトでもご紹介のとおり、文化だったり杉野だったり、私設がほとんど。しかし、同館はファッションをテーマに1997年に開館した、日本初の美術館として知られています。
 
まずは、同館のコレクションの展示。18世紀から現代までの300年の西洋衣裳と、70ヶ国以上の民族衣装を紹介。刺しゅうやレース、アクセサリーの凄さなど、見ていてうっとりする素晴らしさです。
アンティークな衣裳もすごいのですが、着せているマネキンも気になります。それぞれ、流行に合わせたヘアスタイルやメイクをしていて、その再現性が目をひくのです。さらに、映像も充実していて、とにかく、ファッションを深く学ぶことができるようになっています。
 
さらに、特筆すべきは、ライブラリーの充実。
国内外のファッション誌や書籍が約4万冊。フランスやアメリカ、イタリアのVOUGEやELLEのバッグナンバー(20世紀初頭から!)が閲覧できる上、最新ファッション誌も揃っています。視聴覚資料もあって、テキスタイル(19世紀後半から20世紀後半の仏・伊の生地見本)も約3万点。
ファッションを学ぶ人も、現在活躍中の人も、大いに役に立つところなんです。
 
の設立は1957年。60年以上の歴史があって、コレクションも西洋衣裳を中心に、着物や十二単などの女房装束、世界各地の民族衣装の他、ファッション画・スタイル画など約14000点におよぶ服飾資料を収蔵しています。
 
さらに、展覧会も随時開催。ファッション関係以外にも、絵画等の美術展が開催されることもあって、そちらも他にはない特徴的な企画も多く、注目です。
 
何度でも行きたくなる博物館でしょう。
 

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